北斎館

北斎館

北斎館は、東町・上町祭屋台二基の天井絵と、肉筆画を中心に、版本や錦絵など、北斎の画業を見ることができます。

北斎と高井鴻山

江戸遊学時代に交流のあった画家・葛飾北斎が高井鴻山を訪ねて小布施にやってきたのは天保13年(1842年)の秋。
80歳を越えた老画家が、はるばる小布施を訪れた理由には諸説ありますが、天保の改革の過激な取り締まりを避け、北斎芸術のよき理解者であり、経済的な支援者としても頼もしい鴻山のもとへ、身を寄せたと考えるのが妥当だとされています。
北斎はその後再三にわたって来訪し、鴻山が提供した「碧漪軒」をアトリエに、数々の肉筆画の傑作や鴻山との合作をのこしました。鴻山は北斎を師と仰いで尊敬し、北斎は鴻山を「旦那様」と呼ぶ、折り目のある交流が続いたと伝えられています。

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